ワイヤー矯正を安全に進めるための医療機器・設備を導入

被ばく量が少ない歯科用CTを用いた精密検査

ワイヤー矯正を安全に進める上で、医療機器・設備は欠かせません。ここでは、京都の歯科クリニックで導入されている主な医療機器・設備を3つ紹介します。

1つ目は、歯科用CTです。X線を照射して口内を撮影し、顎の状態や歯並びを確認するために使用します。口内の状況を立体的に把握できるため、より正確な診査・診断が可能です。被ばくが心配な方もいるかもしれませんが、歯科用CTは医科用CTと比較して被ばく量が少ないというメリットがあります。

マイクロスコープで治療部位を高倍率で拡大

2つ目に紹介するのは、マイクロスコープです。治療部位を高倍率で拡大できる機器のことで、ワイヤー矯正でいえば、矯正装置を歯に取り付ける際の細かい作業を行うときなどに用いられます。正確に装置を取り付けるためにも、欠かせない存在といえるでしょう。

また、顎変形症のように外科手術が必要な矯正治療にも、マイクロスコープが役立てられています。歯科医院を選ぶ際は、医療機器を積極的に活用しているかにも注目してみましょう。

口腔内スキャナーによる負担が少ない歯型採り

3つ目に紹介するのは、口腔内スキャナーです。歯型を採取して模型を作製し、シミュレーションなどを行うために使用されます。

従来の矯正治療ではシリコン印象材を歯に付けて歯型を採っていましたが、患者さんへの負担が大きく、誤飲するリスクもありました。近年は口腔内スキャナーを用いた歯型採りが主流であり、患者さんへの負担が少ないのが特徴です。口内の情報をスピーディーにデータ化できるため、時短につながるというメリットもあります。

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